- Home
- » ★ 農園の旬野菜たち
農園で栽培する旬野菜たちの紹介です
気候や組み合わせなどで、年によっては栽培していない品目もあります。ご了承くださいませ。
さやいんげん【莢隠元】
原産地は南米です。旬は6月~9月頃です。さやいんげんは、若いいんげんをさやごと食べる「さやいんげん」と、実だけを食べる「いんげん豆」の2つの食べ方があります。さやいんげんは緑黄色野菜に分類されます。熟した豆は豆類に分類されます。
●イタリア語で、fagiolino(ファジョリーノ)・英語で、kidney bean(キドニィビーン)・フランス語で、haricot(アリコ)といいます。
●収穫時期 6月下旬~
●食べ方
さっと下ゆでし、ごまあえ、煮物、天ぷら、サラダ、スープの具、バター炒め、など幅広く使え、和風、洋風、中華、どんな料理にも相性がいいです。緑色が鮮やかなので、料理の彩りとしても重宝な野菜です。
●栄養素や効能と食べ合わせ
カリウムをたくさん含んでいるので、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。β-カロテン・ビタミンC・B群・K・アミノ酸・、ビタミンK・食物繊維・カルシウムが豊富に含まれています。ビタミンKは骨を丈夫にする効果があります。
●保存方法
鮮度が落ちるのが非常に早いです。なるべく早く食べてください。保存袋に入れて野菜室で保存しますが低温に弱いです。冷凍する場合は、かためにゆでて保存袋に入れて冷凍してください。
イタリアえんどう【豌豆】『イタリア野菜』
莢は10~11cmと細長く、実は甘みがあり大変美味しいです。
実が十分に膨らんで、膨らんだ実がまだ未熟で柔らかい状態で、サヤが青いうちに収穫し、その中の実だけを食べます。暑さには弱く、旬は春から初夏までです。生のグリーンピースはほとんどが露地物なので出回るのは旬の時期に限られます。冷凍や缶詰にはない風味や美味しさがあります。
●イタリア語で、pisello(ピセッロ)・英語で、pea(ピー)・フランス語で、pois(ポワ)といいます。
●収穫時期 4月下旬~5月上旬
●栄養素や効能と食べ合わせ
若い豆は見た目が黄緑色です。これはβカロテンが含まれているからです。カリウム、ミネラル、ビタミンB群をたくさん含みます。特にビタミンB1やB2を多く含んでいます。必須アミノ酸のリジンも含んでいます。豆類なので、タンパク質を豊富に含んでいます。また、糖質も多くエネルギーになり、食物繊維も多く含んでいます。
●保存方法
鮮度が落ちるのが早いのでなるべく早く食べてください。
乾燥に弱く、そのままにしておくと呼吸しているため表面からどんどん水分が失われていくので、乾燥しないようにサヤ付きのままポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室に入れます。それでも2~3日位で食べるようにしてください。サヤから取り出した豆の状態であれば、水に浸して冷蔵庫に入れましょう。
冷凍する場合は、サヤから出して生のままか、かためにゆでて保存袋に入れて冷凍してください。
スナップえんどう【豌豆】
食べたことがある方も多いスナップえんどうです。さやと中の豆の両方を食べます。さやは肉厚で柔らかく甘みがあり美味しいです。カロテン、ビタミンCが豊富で、美容にもいいですよ~!
●イタリア語で、pisello(ピセッロ)・英語で、pea(ピー)・フランス語で、pois(ポワ)といいます。
●収穫時期 4月下旬~5月上旬
●食べ方
スジがあるので調理前にスジを取ります。
さっと塩茹ですると鮮やかな緑とシャキシャキ感と甘みが楽しめます。また、天ぷらにするとサクサクとした食感と甘みが楽しめます。
●保存方法
豆類は鮮度が落ちるのが早いのでなるべく早く食べてください。乾燥に弱いので保存袋に入れて冷蔵庫に、長く保存する場合は、すじを取ってかためにゆでて保存袋に入れて冷凍してください。
オランダおおさやえんどう【阿蘭陀大莢豌豆】
大型の絹さやえんどうで、さやは約10cmと大きく、幅広でやわらかく大変美味しいです。
●イタリア語で、pisello(ピセッロ)・英語で、pea(ピー)・フランス語で、pois(ポワ)といいます。
●収穫時期 4月下旬~5月上旬
●食べ方
スジがあるので調理前にスジを取ります。
煮浸し、和え物、炒め物、天ぷら、サラダ、パスタなどに。
●栄養素や効能と食べ合わせ
カリウム、ミネラル、ビタミンC、B群をたくさん含みます。特にビタミンB1やB2を多く含んでいます。必須アミノ酸のリジンも含んでいます。また、食物繊維も多く含んでいます。
●保存方法
豆類は鮮度が落ちるのが早いのでなるべく早く食べてください。乾燥に弱いので保存袋に入れて冷蔵庫に、長く保存する場合は、すじを取ってかためにゆでて保存袋に入れて冷凍してください。
おかわかめ【雲南百薬・琉球百薬】
正式名は、アカザカズラといいます。長寿の薬草として、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれています。ツルムラサキの仲間なので、ツルムラサキと同じように葉に厚みがあり、触った感じはしっとりとしていて、ゴムのような感触ですが、細く、または細かく刻むとぬめりが出てきます。
●収穫時期 7月上旬~
●食べ方
地下には球根、葉腋にはむかごができ、球根もむかごも茎も葉も食べることができます。葉や茎は加熱すると、ぬめりが出て、食感も色つやも「わかめ」のようです。球根は、スライスしたり、すりおろしたりすると、とろろのような感覚で食べられます。すべてクセがないので食べやすいです。
栄養素を効率よく吸収する食べ方は、油やたんぱく質と組み合わせるとよいです。
葉や茎は、さっと茹でて(3秒くらい)酢醤油で、ゴマあえ、納豆あえ、卵炒め、さば缶の白あえ、味噌汁の具、パスタ、炒め物、ネバネバ野菜と一緒に、などなど
●栄養素や効能と食べ合わせ
百薬というように、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅などのミネラル、葉酸、カロテンを多く含み、栄養価が非常に高いです。
オクラ【秋葵・陸蓮根】
原産地はアフリカ東北部です。古代よりエジプトで栽培されていました。ハイビスカスと同じアオイ科なので花がそっくりです!
一般的なオクラは、断面が星型をしています。沖縄や八丈島などの「島オクラ」は、断面もあまり角がなく長さが20cmくらいに大きくなってもやわらかいです。また、赤紫色のオクラもありまが、加熱すると緑色になってしまいます。
ふく福ふぁーむでは、丸いさやの沖縄島オクラを栽培しています。
●イタリア語で、abelmosco(アベルモスコ)・英語で、okra(オークラ)・フランス語で、gombo(ゴンボ)といいます。
●収穫時期 7月中旬~
●食べ方
生食、サラダ、煮物、あえ物、天ぷら、炒め物、カレー、シチューなど。調理の時、酢を加えるとネバネバが消えるので注意してください。
●栄養素や効能と食べ合わせ
納豆や山芋のネバネバは主にタンパク質によるもので、加熱すると弱まってしまいます。しかし、オクラのネバネバはタンパク質だけでなく、ガラクタン、アラバン、ペクチン、といった水溶性食物繊維によるもので、多少の加熱では変化せず、加熱によってより沢山細胞から出てくるのでネバネバがしっかりと残ります。また、優れた緑黄色野菜で、カロテン、ビタミンB1・B2・C・K、カルシウム、カリウム、リンなどを多く含みます。納豆・なめこ・やまいもなどのネバネバをもつ食材と組み合わせると、より消化を助ける働きや粘膜保護の効果が上がるようです。
●保存方法
保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れてください。夏野菜なので冷やし過ぎないようにしてください。産毛を取ると鮮度落ちが早くなってしまいます。
冷凍する場合は、軽くゆがいて保存袋に入れて冷凍室へ入れます。使う場合は冷凍のまま調理できます。細かく刻んだり、輪切りでも同じように冷凍保存できます。
かぶ【蕪】
かぶは別名「すずな」と言われ、春の七草のひとつです。古くから親しまれてきた野菜で、色は赤・白・黄・紫白、形も真丸・平丸・細長・曲がったものなど全国各地に固有の品種がたくさん栽培されています。根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜で栄養価も高く、たいへん美味しく食べられます。旬は寒い時期で10月下旬頃から1月頃です。
ふく福ふぁーむでは、
・あやめ雪(紫と白のツートン)
・もものすけ
・あごおち(緑/白)
・玉波(白)
の4品種を作っています。
●イタリア語で、rapa(ラーパ)・英語で、turnip(ターニップ)・フランス語で、navet(ナヴェ)といいます。
●収穫時期 10月下旬~1月下旬
●栄養素や効能と食べ合わせ
葉は実より栄養価が高く、β-カロテンを非常にたくさん含んでいます。ビタミンC・カリウム・カルシウムも豊富に含んでいます。
●保存方法
葉付きの場合は、大根と同じように葉の部分から水分が失われるので、付け根近くから葉を切り落とし、根の部分と分けて保存します。本体は、ラップでくるむか、濡れた新聞紙で包んで保存袋に入れ野菜室に入れてください。
かぼちゃ【南瓜】
非常にたくさんの品種があります。大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類があります。よく聞く「えびす・みやこ」、小型の「栗坊・坊ちゃん」は西洋かぼちゃで、甘味が強く粉質で、加熱するとホクホクした食感をしています。ズッキーニやそうめんかぼちゃは、ペポかぼちゃの種類です。
ふく福ふぁーむでは、オリジナル「ふくかぼちゃ」を栽培しています。
ヘチマのように長細く、薄い緑色で表面はすべすべしています。
●イタリア語で、zucca(ズッカ)・英語で、squash(スクワッシュ)・フランス語で、citrouille(スィトルイユ)といいます。
●収穫時期 7月下旬
採れたては、甘みが少なく美味しくないです。2ヶ月くらい貯蔵(キュアリング)して、9月下旬~12月に食べるとたいへん美味しいです。
●食べ方
β-カロテンは、脂溶性なのでバターやサラダ油など油と相性が良く、油といっしょに調理するか、油を使った料理と組み合わせると、カロテンの吸収率が更にアップして、たくさんの効果が期待できます。
煮物、天ぷら、ソテー、味噌汁の具、スープ、お菓子など幅広く使えます。また、わたの部分には、実の約5倍ものカロテンが含まれています。調理する時には、あまりキレイに取り除かない方が、栄養も食物繊維も取れ味も染み込みやすくなります。普通は捨てられてしまう種も、実に負けないほど栄養価が高いといわれています。水洗いして天日干し、フライパンで煎って塩をふって食べられます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
緑黄色野菜の代表のような野菜で、β-カロテン、ビタミンC・Eを多く含みます。ビタミンE含有量は、野菜の中でもトップクラスです。「冬至に食べると風邪をひかない」と言われるくらいです。果肉のオレンジ色は、β-カロテンによるものです。また、かぼちゃのビタミンCは加熱しても壊れにくいです。
「ワタ」の部分は、カロテン含有量が果肉の約5倍もあるそうで、捨てるのはもったいないので煮物やスープなどに入れて食べましょう。
●保存方法
湿気が嫌いなので、丸ごとの場合は風通しの良い乾燥したところに置いてください。
カットして保存する場合は、種とわたを取り除いて、きっちりラップをして冷蔵庫の野菜室へ入れて下さい。
●見分け方
かぼちゃが地面についていた部分は緑色ではなく、黄色~オレンジ色ですが、この色が中身の状態を図るめやすとなり、できるだけオレンジ色の濃いものを選んでください。
カットされている場合は、わかりやすいです。オレンジ色が濃いもの、濃いほど、 β-カロテンが豊富に含まれ栄養価が高く、甘く美味しいです。また、種が大きく膨らんでいるものを選んでください。種がひらっべたいものは成長が未熟なまま収穫(色も薄いものが多いです)されたもので味が薄くあまり美味しくないです。
かぼちゃ【南瓜】コリンキー
生食できるかぼちゃです。皮も果肉も鮮やかなレモン色で、柔らかく皮ごと食べられます。
●収穫時期 6月中旬~
●食べ方
シャキシャキと歯ざわりよく、クセがないので、生でサラダや浅漬けにすると美味しいです。薄くスライスしてドレッシングで、軽く塩もみしてサラダに。浅漬け、キムチ、ぬか漬け、などに利用でき美味しいです。また、バーニャカウダの材料にも。炒め物、揚げ物、焼き物、スープなど加熱調理にも使えます。
熟して皮がオレンジ色になると皮は硬くなり、果肉はねっとりしてきますので、生食には不向きになりますが、グリルしたり、ジャムやプリンなどにすると美味しく食べられます。ポタージュスープにしても美味しいです!
●保存方法
あまり日持ちしません。新聞紙で包んで冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存し、1週間くらいで食べて下さい。カットしたものは種とワタを取ってラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存して早めに食べて下さい。
かぼちゃ【南瓜】バターナッツ
イタリア南部が原産地で、古くから作られてきた固定種の伝統野菜です。ナッツのような風味とねっとりとしたコクのある果肉です。ひょうたんのような形で、下の膨らんだ部分に種がありますが、この部分の方が糖度が高く食味豊かです。
●収穫時期 7月中旬~
●食べ方
繊維質が少なく、ポタージュにするととても滑らかに仕上がります。
甘みと風味、鮮やかなオレンジ色を生かしてのポタージュスープ、オリーブオイルとチーズでオーブン焼き、グラタン、プリン、ケーキなど結構幅広く使えます。
※メニューの「お料理レシピ」もご覧ください!
●栄養素や効能と食べ合わせ
β-カロテン・ビタミンB群・Cを多く含んでいます。
ビタミンC、マグネシウムやカリウムなどが他のかぼちゃよりも多く含まれています。「ワタ」の部分は、カロテン含有量が果肉の約5倍もあるそうで、捨てるのはもったいないので煮物やスープなどに入れて食べましょう。
きくいも【 菊芋】
「きくいも」は、芋の仲間ではなく、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の野菜で、見た目は生姜のようです。
原産は北アメリカなのですが一般的に栽培、食用されるようになったのはヨーロッパからです。英語ではエルサレム・アーティチョークと呼ばれますが、アメリカのイタリア移民がこのトピナンブールの事を『ジラソーレ・アーティチョーク』(ジラソーレはイタリア語でヒマワリと言う意味)と呼んでいたのが英語のエルサレムの発音と似ていたことからついた名前ではないかと言われています。
9月頃に咲く花は、黄色で菊の花にそっくりです。背丈3m以上に成長します。赤芋と白芋があり、赤芋の方が少し歯ごたえがあります。ふく福ふぁーむでは、赤芋と白芋、両方の芋を作っています。白芋は、佐賀大学農学部が品種改良し作った「サンフラワーポテト」という品種です。
●イタリア語で、topinambur(トピナンブール)・英語で、Jerusalem artichoke(エルサレム アーティチョーク)といいます。
●収穫時期 11月~3月
●食べ方
ほんのり甘く、食感はシャキシャキで、クセがないのでどんな料理にも合います。皮と実の間にも栄養がたくさんあります。なるべく皮はむかずに使ってください。
生でサラダでも食べられます。薄く切ったり、千切りにしてドレッシングをかけるとたいへん美味しいです。しかし、水にさらすと、水溶性のイヌリンが溶け出てしまいます。アクが気になる場合は、なるべく短時間でお願いします。
きんぴら・煮物・素揚げ・ポタージュスープ・おでん・カレー・シチュー・豚汁・味噌汁・サラダ・天ぷら・炊き込みご飯・味噌漬け・酢漬け などなど
※酢漬けもたいへん体にもよく美味しいのですが、長期間置くと下方に成分が溶け出て白く沈殿します。せっかくの成分です。ドレッシングなどに利用して食べてくださいね!
●保存方法
洗った生芋は乾燥するとすぐに水分が抜けてしまいます。かといって密封もよくありません。少し湿らせた新聞紙に包んで(新聞紙が湿っているので、包んだ後、ビニール袋に入れる場合は口を少し開けておいてください)、冷蔵庫の野菜室へ入れてください。保存期間は、約2週間ですがなるべく早く食べてください。
●見分け方
押さえてみて柔らかいものは、収穫して洗浄後、時間がたっています。また、切り口が赤みがかっているものも時間がたっています。赤芋も白芋も、表皮が黒ずんでいるものは、病気の可能性が高いです。緑がかっているものは日光に当たって、えぐみがあり美味しくありません。
●栄養素や効能と食べ合わせ
主成分は、「イヌリン」という水溶性の食物繊維で、水分を含むとゲル状になって、余分な糖質やコレステロール・塩分などを包み込み、吸収をブロックします。その結果、血液中に吸収される糖が減るので、血糖値の上昇が抑えられます。
イヌリン自体”糖質”ですが、人の体内には、イヌリンを分解・吸収させる酵素がないので、胃で消化されずに腸まで届きます。腸内で「フラクトオリゴ糖」に分解されて、善玉菌のえさとなり、良い腸内環境を維持します。しかし、腸が弱い人が食べ過ぎると、一時的にお腹が張ったり、緩くなることもあります。
キャベツ【甘藍】
フランス語でキャベツはchou(シュー)と言います。お菓子のシュークリームの「シュー」は、キャベツの「シュー」です。シュークリームはフランスで「シュー・ア・ラ・クレーム(chou a la creme)」と言い、クリームが詰まったキャベツという意味です。そういえば、シュークリームはキャベツみたいな形です!
●イタリア語で、cavolo(カーヴォロ)・英語で、cabbage(キャベッジ)といいます。
●収穫時期 12月中旬~
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンC、Kが豊富に含まれています、ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があり、ビタミンKは骨の形成に有効です。中でもレッドキャベツには1.5倍以上含まれています。キャベジンと呼ばれるビタミンUも含んでおり、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用で、潰瘍の予防や治療に非常に高い効果があるそうです。また、大根に含まれているジアスターゼ(でんぷん分解酵素)もキャベツの方が多く、消化を助け、胃酸過多や胃もたれや胸やけなどに効果があります。
トンカツにはキャベツが良く合います。いっしょにキャベツを食べる事でトンカツの脂っぽさで胸やけなどを和らげる効果があります。油物を食べるときや、胃が弱っている時には積極的にキャベツを食べるようにしましょう。
紫キャベツ【紫甘藍】
一般的なキャベツよりも少し小ぶりで、葉の色が表も裏も綺麗な紫色をしています。
形は綺麗な球形のものが多く、密にしっかりと巻きます。葉も厚みがあります。
紫色の色素は抗酸化作用が強いアントシアニンで、水に溶けやすく、煮ると煮汁が紫色になってしまいます。この煮汁は、酸性のものを加えると赤く色が変わり、アルカリ性のものを加えると緑色になります。酢漬けなどにすると紫色ではなく赤いキャベツになります。
●イタリア語で、cavolo rosso(カーヴォロ ロッソ)・英語で、red cabbage(レッド キャベッジ)といいます。
●収穫時期 12月下旬~
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンC、Kが豊富に含まれています、ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があり、ビタミンKは骨の形成に有効です。この紫キャベツには1.5倍以上含まれています。紫色の色素は、ポリフェノールの一種で抗酸化作用が強いアントシアニンです。キャベジンと呼ばれるビタミンUも含んでおり、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用で、潰瘍の予防や治療に非常に高い効果があるそうです。また、大根に含まれているジアスターゼ(でんぷん分解酵素)もキャベツの方が多く、消化を助け、胃酸過多や胃もたれや胸やけなどに効果があります。
トンカツにはキャベツが良く合います。いっしょにキャベツを食べる事でトンカツの脂っぽさで胸やけなどを和らげる効果があります。油物を食べるときや、胃が弱っている時には積極的にキャベツを食べるようにしましょう。
サボイキャベツ『イタリア野菜』
葉の表面が縮れているのが特徴です。ちりめん状に縮れていることから「縮緬きゃべつ(ちりめんキャベツ)」とも呼ばれ、ヨーロッパでは身近なキャベツで、イタリア料理やフランス料理で利用されます。葉は繊維がかたくて少し苦味があるので、生食には向かず、ロールキャベツなど煮込み料理やスープなどに利用します。歯ごたえがよく、煮込んでも煮崩れせず歯ごたえを感じられるキャベツです。
●イタリア語で、cavolo verza(カーヴォロ ヴェルザ)・英語で、savoy cabbage(サボイ キャベッジ)といいます。
●収穫時期 12月下旬~2月中旬
●食べ方
一般的なキャベツに比べ水分が少なく繊維質で煮崩れしにくいので、ポトフ、スープやトマト煮、シチュー、ロールキャベツなどの煮込み料理に向いています。少し苦味がありますが、煮込むと甘味が出て味に深みが増します。時間をかけてしっかりと煮込むことで硬い食感が残りません。またベーコンなどと一緒に炒めたり、パスタに使用しても特有の食感が楽しめます。サラダなどの生食には適しません。生のままサラダにする時は、細く千切りにし、他の野菜と混ぜて使うか、さっと湯通ししてから合わせた方が美味しく食べられます。
きゅうり【胡瓜】
原産地は、インドや中国のヒマラヤ地方です。
年間を通して出回っていますが、露地栽培の旬は、6月頃~9月頃です。この時期の露地栽培きゅうりは、その他の季節にハウス栽培などで収穫されたものと比べて2倍くらいビタミンCを含んでいます。
スーパーなどで見かける胡瓜は、表面がつやつやした緑のものだと思いますが、昔のきゅうりは表面が白っぽく粉をふいている様に見えるものでした。これはきゅうり自体が乾燥や雨などから守るため自然に生成する成分で、「ブルーム」と言います。一見農薬のようにも見え、見た目もよくなかったので、このブルームが出来ない品種「ブルームレスきゅうり」が作られましたが、本来ブルームにより守られていたものが剥き出しになるのですから、きゅうり自体の皮が厚くなり、中の果肉は柔らかくなってしまいました。露地栽培された昔のブルーム付きのきゅうりの方が、歯ざわりがよく本来のおいしさを持っています。
●イタリア語で、cetriolo(チュティオーロ)・英語で、cucumber(キューカンバー)といいます。
●収穫時期 6月上旬~
●栄養素や効能と食べ合わせ
成分の約96%が水分です。カリウムを比較的多く含んでいるので利尿、塩分の排出を促します。ぬか漬けにするとビタミンB1などが染み込み、疲労回復などに効果があります。
●見分け方
表面に痛いくらいにブツブツがあり、色と太さが均一なものを選んでください。曲がっていても問題ありません。また、できれば表面にブルームがあるものがいいです。
くうしんさい【空心菜】
若い葉と茎を食べる野菜で、シャキシャキッとした食感のある茎と、少しヌメリを持つ葉が特徴です。くうしんさい(空心菜)という名前は茎の中が空洞になっている事から付けられた名前です。タイ、フィリピン、ベトナムなど東南アジアの国々やオーストラリアなどでは古くから食べられてきた野菜です。
●収穫時期 6月中旬~10月中旬
●食べ方
炒め物、ソテー、お浸し、あえ物、汁物、揚げ物、生のままサラダ、卵料理、肉巻、巻き寿司の具などなど。
●栄養素や効能と食べ合わせ
β-カロテンが非常にたくさん含まれています。ビタミンCも豊富で、β-カロテンと共に体の中の活性酸素を減らします。また、カリウム、ビタミンB1、B2などもたくさん含み、夏バテ気味の身体にたいへん良く、暑い夏を乗り切るのには最適な野菜です。その他、カルシウム、鉄分、葉酸、マグネシウム、ビタミンKもたくさん含んでいます。
特に、鉄分、赤血球を作る働きがある葉酸をたくさん含んでるので、妊娠中の方にはお勧めしたい野菜の一つです。葉酸と共に赤血球の生成に役立つビタミンB12を沢山含んでいる食品といっしょに食べることで、更にその効果が上がります。ビタミンB12は、レバー、チーズ、卵黄、魚介類(特に、かき・あさり・しじみなどの貝類、サンマ、ニシン)などの動物性の食品に含まれていますが、植物性の食品には含まれていません。
●保存方法
鮮度が落ちるのが非常に速いのでなるべく早く食べてください。
保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んで保存袋やポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。軽くゆでて冷凍もできます。
スイートケール【緑葉甘藍】
ケールは苦いという印象がありますが、このケールは普通のケールと違って、ほとんど苦みが無くジュースにしても飲みやすいです。
ジュース量が多いだけでなく、飲んで美味しいのが特徴です。
十分に寒さに当たった12月から2月が甘みが増えてより美味しくなります。
●収穫時期 11月下旬~2月下旬
●食べ方
中央に走る葉脈は少し固いので、料理によっては、太いものは切り落とした方がよいです。生食、茹でる、煮る、炒める、お菓子など多様な調理に使えます。
ジュース、スムージー、サラダ、パスタ、ポタージュ、味噌汁の具、野菜炒め、卵とじ、シチューなど幅広く利用できます。葉茎は野菜スティックとしても食べられます。
ロールキャベツのキャベツの代わりに使ったり、オリーブオイルをかけ混ぜ、170℃に温めておいたオーブンに入れ約10分。パリッとしたら塩を振ってできあがる、ケールチップもたいへん美味です!
●栄養素や効能と食べ合わせ
非常に栄養価が高く、ビタミン類やミネラルなどをバランスよく、しかも野菜の中ではどれも上位に入る量を含んでいることから、青汁の原料に適した野菜としても知られています。また、食物繊維も豊富でカルシウムは野菜の中でトップクラスです。抗酸化作用の強い成分も多量に含んでいますので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防・老化の予防効果・便秘改善・美容効果が期待できます。
スイート菜花
ケールは栄養はあるけれど苦い、と思われがちですが、このスイートケールは苦みはほとんどありません。冬は葉を食べますが、3月~4月は茎と花芽も食べられます。
茎と花芽も栄養満点で、苦みはなく甘みがありとっても美味しいです。ぜひ味わってほしいです。
●収穫時期 3月中旬~4月下旬
●食べ方
のらぼう菜や普通の菜花と同様、パスタ、おひたし、胡麻和え、マヨネーズ和え、油との相性がよいのでバター炒めや肉炒めも美味しいです。味噌汁の具、軽くゆでてサラダにも使えます。
カーリーケール【羽衣甘藍】
苦みが少なく葉が細かくカールしていて、サラダにするとボリュームを出すことができ、葉物野菜のひとつとして使うと重宝します。たくさんの種類があります。
カーリー・ケールとは葉に切れ込みが入り、その葉の縁がパセリのように細かく縮れるタイプのケールの総称です。ケールと言えば少し苦みなどのクセを持っているイメージがありますが、このカーリーケールは、苦みやエグミなどがほとんどなく、葉も柔らかいので生のまま美味しく食べることができます。葉の厚みもサニーレタスを少し厚くしたような感じで、食べたときに見た目ほどゴワゴワした感じはせず、縮れているのでドレッシングがよく絡むのでサラダに適しています。
ふく福ふぁーむでは、アントシアニンたっぷりの、紫色のカーリーケールを栽培しています。
●収穫時期 12月上旬~4月中旬
●食べ方
葉は、炒め物や、細かく刻んでチャーハンにしたり、味噌汁の具にするとおいしく食べられます。ちりめんじゃことゴマを一緒にさっと炒めると、ふりかけとして美味しく食べられます。
・サラダ
苦みなどのクセがなく生のままでも美味しく食べられるます。葉先を手でちぎりサラダとして食べます。太い軸の部分はサラダには不向きなので、他の料理で利用してください。
・野菜ジュース
ケールと言えば青汁の材料としても知られています。他の野菜や果物といっしょにジューサーにかければ栄養価の高いジュースができます。
・炒め物や煮物
苦みがほとんどないので、味はキャベツとあまり変わりはないです。炒め物などにもできますが、火を通し過ぎるとせっかくの縮れた葉がペチャっとなってしまうので、最後にさっと火を通すようにしてください。軸の部分や葉に厚みがある部分などは刻んでスープなどに加えると軟らかくなって美味しく食べられます。
・鍋や味噌汁など
汁も食べることができるものなら、溶けだしたビタミンも丸ごと摂取することができます。汁物にすると、苦みも和らぎ子どもでも食べやすいです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ケールには強い抗酸化作用があるβ-カロテンや、ルテイン、ビタミンK、B群、C、E、マグネシウム、カルシウムなどの栄養素をバランス含んでいます。
●保存方法
日が経つと苦みが増していく傾向にあります。すぐに食べないときは、冷凍することもできます。食べやすい大きさにカットしたケールを2~3分茹でて、水分をしっかり切ってから冷凍してください。
ゴーヤー【苦瓜・蔓茘枝】
原産地は熱帯アジアです。大きさ、色などいろいろな種類があります。たいへん苦味が強い瓜で、緑色の完熟する前の未熟果を食べます。豆腐と一緒に炒めたゴーヤーチャンプルーで知られている通り、沖縄ではおなじみの野菜です。一年中出回っていますが、旬は夏です。一番美味しく、栄養価も高いです。
●イタリア語で、zucca amara(ズッカ アマーラ)・英語で、bitter melon(ビター メロン)といいます。
●収穫時期 7月中旬~9月中旬
●食べ方
独特の苦みを活かした沖縄のゴーヤーチャンプルーには欠かせません。サラダ、天ぷら、和え物など、さまざまに使えます。特に佃煮がおすすめです!
苦みは水溶性なので塩もみしてサッと熱湯をかけると少なくなります。ワタは苦みが強いです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ゴーヤー=苦い、この苦み成分は、モモルデシンといいます。強い抗酸化作用があり、いろいろな病気予防や夏バテを防ぎ食欲増進に役立ちます。オリーブオイルと組み合わせると効果がより一層期待できます。カロテン、カリウム、ビタミン・ミネラルも豊富に含み、特にビタミンCが多く含まれます。ゴーヤーのビタミンCは、炒めても壊れにくいですが、なるべく加熱はサッとすませてください。
●保存方法
乾燥しないように濡れた新聞紙などにくるんで冷暗所に置くか、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。冷凍する場合は、3mm~5mm位に切って、さっと軽く茹でたものを保存袋に入れます。かなり長期に保存できます。
さつまいも【甘藷】
中南米が原産地で、日本には中国を経由して伝わり、中国から伝わってきた芋と言う事で「唐芋(からいも)」と呼ばれるようになりました。関東では薩摩藩から伝わった芋なので「薩摩芋(さつまいも)」と呼ばれるようになったようです。ホクホクと甘くて美味しいさつまいも。世界には3000種以上もあるといわれています。根の肥大した部分で、甘藷(かんしょ)とも呼ばれます。
ふく福ふぁーむでは、「べにはるか」、「ふくむらさき」を栽培しています。
●イタリア語で、patata dolce(パタータ ドルチェ)・英語で、sweet potato(スイート ポテト)といいます。
●収穫時期 9月下旬~11月上旬
採れたては、甘みが少なく美味しくないです。2ヶ月くらい貯蔵(キュアリング)して、11月下旬~1月に食べるとたいへん甘く美味しいです。
●食べ方
焼きいも、ふかしいも、天ぷら、煮物、大学いも、お菓子、干しいもなど。さつまいものアクは皮の下に多いので、煮物にする場合は少し厚めに皮をむくとよいです。加熱するとでんぷんが糖に変わり甘味が増します。電子レンジを使うと手軽ですが、一気に加熱するとあまり甘味は強くなりません。糖度を高めたい場合は、65~75度くらいの低温でじっくり(10~15分維持)と加熱するといいです。
芋づると呼ばれる、葉が付く茎の部分も食べられます。皮をむく手間がかかりますが、炒めたり煮たりして、たいへん美味しく食べられます。皮をむかないでも食べられる茎を食べる専用の品種もあります。
●栄養素や効能と食べ合わせ
含まれているビタミンCは、じゃがいもと同じく、でんぷんに守られており加熱しても壊れにくいです。カリウム、食物繊維も豊富に含んでいます。紫色の品種には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種のアントシアニンを含んでいます。また、生のサツマイモを切ると断面から白いミルク状の液体が滲み出してきますが、「ヤラピン」という成分で、昔から緩下剤としての効果があることが知られています。これと同時に効率よく食物繊維をとることができるので、この両方の相乗効果によって便秘の改善が期待できます。
●保存方法
低温と乾燥に弱いので、冷蔵庫には入ないでください。風通しのよい冷暗所で保存してください。13~16度くらいが適温です。また、芋掘りなどで掘りたての芋は、1ヶ月くらい風通しのよい場所で陰干しするとぐっと甘味が増します。
さといも【里芋】
さといもは、根のように見えますが、茎が肥大したもので塊茎(かいけい)と肥大した地下茎の総称です。この肥大した地下茎を主に芋として食べています。
原産地は、インド東部からインドシナ半島で、現地ではタロイモと呼ばれています。
株の中心に親イモができ、そのまわりに小さな子いも、孫いもが増えていきます。いろいろな種類があり、親芋を主に食べる品種や子いもだけ食べるもの、どちらも食べるものがあります。
ふく福ふぁーむでは、煮崩れしにくい品種を作っています。
また、さといもをあつかうと手が痒くなる人がいますが、これはシュウ酸という成分です。ほうれんそうなどにも含まれています。とげのような結晶なので皮膚に刺さるからです。味の上ではエグミになってしまいます。
●イタリア語で、colocasia(コロカージャ)・英語で、taro(タロ)といいます。
●収穫時期 10月下旬~
●栄養素や効能と食べ合わせ
カリウムを多く含み、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があります。また、里芋のぬめりは「ガラクタン」や「マンナン」という成分によるものです。ガラクタンは免疫力を高めたり、血中のコレステロールの抑制、便通をよくする働きがあるとされます。マンナンも便秘予防や糖尿病予防などに効果があるといわれています。
●保存方法
さといもは冷蔵庫には入れないでください。暖かいところで採れるものなので、冷蔵庫に入れると低温障害を起こし早く痛んでしまいます。
また、土を洗い落としてしまうと乾燥して品質の低下が早まります。
土がついたまま新聞紙などに包み、風通しの良い冷暗所に置いてください。
あかしそ【赤紫蘇】
赤しそは、大葉と共にしその一種で、葉の色が赤紫色のものを総称する呼び名です。葉が縮れているちりめん紫蘇が一般的です。赤しその葉は漢方医学で「蘇葉(そよう)」と呼ばれ、精神を安定させる薬として色々な漢方薬に配合されています。
●収穫時期 6月中旬~
●食べ方
赤しそは大葉とは違い、生のまま料理に用いる事はあまりありません。大葉よりもアクが強く、えぐみがあり、生のままでは美味しくないです。梅干しやしょうが漬けの色づけに利用されます。乾燥させたものは「ゆかり」でお馴染みです。また、しそジュースは、爽やかで夏の暑い時期にぴったりです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
β-カロテンが豊富に含まれています。その量は人参をはるかに超え、ヨモギやアシタバの2倍以上です。ビタミンB群、E、K、鉄、カルシウムなども他の野菜に比べ抜群に含有量が多いです。薬味としてだけでなく、積極的に食べたい食材です。しその香りは主にぺリアルデヒドと呼ばれる芳香成分によるもので、強い防腐・殺菌作用があるので、刺身のツマに用いられます。また、この香りにより食欲増進効果や健胃作用もあるといわれています。
じゃがいも【馬鈴薯】
原産地はアンデスの高地です。年2回(初夏6月と冬12月~)収穫できます。
海外では主食とする国もあり、主な成分はでんぷんです。皮や身の色、食感、甘み、煮崩れの仕方など、世界中に約2000種もの品種があるそうです。品種ごとに旬の時期にも違いがあり、それぞれの特徴によっておすすめの料理方法もさまざまです。
●イタリア語で、patata(パタータ)・英語で、potato(ポテト)・フランス語で、pomme de terre(ポム ドゥ テール)といいます。
ふく福ふぁーむでは、
・シャドークイーン(皮:●、身:●)
・グランドペチカ(皮:●/●、身:●)
・ドラゴンレッド(皮:●、身:●)
・タワラヨーデル(皮:●、身:●)
・十勝こがね(皮:●、身:●)
を栽培しています。
●収穫時期 6月上旬~・12月上旬~
●食べ方
皮にはクロロゲン酸が含まれているので、無農薬栽培のものは出来るだけ皮も食べるようにしてください。特に新じゃがは皮も薄いので美味しく食べることができます。しかし、芽の部分や、緑色をした皮の部分には、有毒なアルカロイド系の物質が含まれています。「ソラニン」という名前は聞いたことがあると思います。一定量を摂取すると、頭痛・腹痛・倦怠感だけでなく吐いたりします。小さな子供では重症になる例もあるそうです。必ず、芽は削り取って食べてください。また、発芽が進んでいたり、皮が緑になっているもの、食べたときに苦みを感じるものは食べないでください。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンC、B1、B6も豊富に含んでいおり、フランスでは「大地のりんご」とも呼ばれます。特にビタミンCがたくさん含まれています。その量は、りんごの約5倍、ほうれん草やみかんなどと同じ位です。しかも、じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているので保存や加熱しても壊れにくいです。カリウムも豊富で体内の塩分を排出してくれます。主成分はでんぷんで糖質類になりますが、カロリーは、さつまいもなどと比べてもずっと低く、かぼちゃと同じくらいです。
●保存方法
・常温保存:
土をよく落として(水で洗ったり、湿った布などで拭いたりしないでください。湿気はよくないです)、光が当たらないよう紙袋や米袋(ビニール袋は湿気るのでよくないです)などに入れて風通しのいい光の当たらない所で保存してください。蛍光灯の光でもダメです。光が当たると緑色になってしまいます。
・冷蔵保存:
1個ずつ(又は複数個小分けに)新聞紙やキッチンペーパーで包みさらにポリ袋に入れて口を軽く閉じて、野菜室に入れてください、水気があると傷みやすくなるので、乾いた状態で入れてください。新聞紙やキッチンペーパーが濡れてきたら交換してください。
スイートコーン【玉蜀黍】
イネ科です!
スイートコーンとは、トウモロコシの中でも甘みが強い品種の総称です。たくさんの品種があります。頭の先に茶色い「ひげ」のようなものが生えていて「めしべ」に当たり、その数は実(粒)の数と同じになっています。よく見るとひとつひとつの粒から「ひげ」が伸びているのがわかります。ふく福ふぁーむでは、6月中旬~下旬・10月下旬~11月中旬(露地で抑制栽培)をしています。
●イタリア語で、mais dolce(マイス ドルチェ)・英語で、sweet corn(スイート コーン)といいます。
●収穫時期 6月中旬~下旬・10月下旬~11月中旬
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、亜鉛、鉄、リンを多く含み、リノール酸、アスパラギン酸、アラニン、グルタミン酸なども含んでいます。食物繊維がたくさん含まれているので、冷たい飲み物といっしょに食べると、お腹がゆるくなることがあります。
●保存方法
日持ちしません。収穫後に気温が上がったり、時間がたつにつれ鮮度・甘味がどんどん落ちていきます。24時間もすれば糖分がでんぷんに変化して美味しさが半減すると言われています。そのため本来のおいしさを味わうならその日のうちに、できるだけ早く食べてください。購入当日に食べられないときは、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ入れてください。皮付きのものは皮をむかずにラップで包んでください。ただ、生で保存するより調理してから保存するほうが良いです。加熱したものを熱いうちにラップで包み、冷めてから冷蔵庫へ入れます。2〜3日は持ちます。ラップをしないで冷ますと、粒皮にシワが寄り食味が落ちてしまいます。
●見分け方
先端のひげの部分がふさふさで色が濃く、しっとりしているものがいいです。中身を見ることが出来るなら実の色が白っぽいものを選んでください。濃い黄色の方が美味しそうですが黄色の実は熟し過ぎで糖度が落ちている場合がおおく、白っぽい物の方が甘味が強いです。糖度を維持する一番の方法は、皮付きのまま冷蔵保存する事なので、スーパーなどでは冷蔵で置いているものが状態が良いです。
スイスチャード【不断草】『イタリア野菜』
和名では“ふだんそう”と呼ばれています。不断草(ふだんそう)という名前は、1年を通して絶えず収穫できることが由来だそうです。ほうれんそうと同じ科でビーツの親戚にあたるような野菜で、茎が赤・オレンジ・黄色・白・薄赤などカラフルです。この色はポリフェノールの一種で天然色素「ベタライン色素」によるものです。
●イタリア語で、bietola(ビエトラ)・英語で、swiss chard(スイスチャード)といいます。
●収穫時期 3月中旬~7月下旬・10月下旬~12月下旬
●食べ方
お浸し、炒め物、味噌汁の具、浅漬け、パスタ、スープ、キッシュなど
ほうれんそうと同じで、茹でると食べやすいです。大きな葉は茎の部分がしっかりしているので、茎と葉を分けて別々に下茹でしてください。10分茹でても、崩れずしっかりしています。ほうれんそうの代わりに使ってみてください!鰹節をかけポン酢で食べるだけでもシャキシャキと美味しく、胡麻和えやナムルにしても美味しいです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
栄養価の高さでは野菜界でもトップクラスで抗酸化力も強く、カロテン、ビタミンA、C、E、K、マグネシウム、カリウム、マンガン、鉄分、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。にんにくと一緒に調理するとビタミンB1の吸収が良くなります。
●保存方法
鮮度が落ちるのが非常に速いのでなるべく早く食べてください。
保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んで保存袋やポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
●見分け方・選び方
大きく育ったものは、アクがやや強くなるので、まろやかな風味のものがよければ少し小さめの若い葉を選んでください。
ズッキーニ『イタリア野菜』
かぼちゃの仲間で、色や形など品種がたくさんあります。
かぼちゃには、非常にたくさんの品種があります。大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類があります。よく聞く「えびす」、小型の「坊ちゃん・栗坊」は西洋かぼちゃで、ズッキーニやそうめんかぼちゃは、ペポかぼちゃの種類に入ります。
●イタリア語で、zucchina(ズッキーナ)・英語で、zucchini(ズッキーニ)といいます。
●収穫時期 5月下旬~7月下旬
●食べ方
クセがない味わいなので、ナスのようにさまざまな料理に活用できます。7~8ミリの厚さに輪切りにしてチーズを乗せハーブソルトをかけてにんにくとオリーブオイルで焼くだけでも美味しいです。カレーやミネストローネ、天ぷらやフライなどの揚げ物、味噌汁の具などにもおすすめです。「ラタトゥイユ」や「カポナータ」などの煮込み料理によく使われます。丸い品種は、中をくり抜いて肉を詰めチーズをかけてオーブンで焼くとこれまた美味です。ピクルスや塩もみして塩昆布とあえたり、浅漬け、味噌漬けなどにも使えます。開花直前の花も食べることができ、中にチーズを詰めて揚げるフリッターなど美味しいです。オリーブオイルと相性が良く一緒に調理するとβ-カロテンの吸収が良くなります。他に、1mm位に薄く切ってサラダに、5mm位の厚さに切ってベーコン・チーズを乗せてトースターで7~8分焼いたり、応用範囲が広いです。いろいろな料理に挑戦してみてください!
●栄養素や効能と食べ合わせ
カリウムをたくさん含んでいます。塩分を排泄する作用があります。また、ビタミンC、B、K、β‐カロテンも含んでいます。
●保存方法
保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
そら豆【蚕豆・空豆】
そら豆は、いんげん豆、えんどう豆、落花生、大豆、ひよこ豆と共に6大食用豆と呼ばれています。名前は実が空に向けて上向きに実るからだそうです。熟してくると下を向きます。下を向いて筋が少し黒くなったら収穫です。
中の白い綿のような部分は葉や根から送られてくる栄養を蓄える働きがあり、豆の成長に合わせて豆に養分を送っています。食べてみるとほんのり甘くて風味もいいです。
●イタリア語で、fave(ファーヴェ)・英語で、fava bean(ファヴァ ビーン)といいます。
●収穫時期 4月下旬~5月下旬
●栄養素や効能と食べ合わせ
植物性たんぱく質、ビタミンB群を豊富に含んでいます。カリウム、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富に含んでいます。
ビタミンやミネラルが豊富なそらまめは、疲労回復や夏バテ防止に効果的です。
また、強い抗酸化作用のあり、生活習慣病の予防が期待される“サポニン”が含まれています。"サポニン"は植物に含まれる苦味物質で、マメ科の植物に含まれています。豆をゆでると泡立ちますが、"サポニン"は水に溶かすと泡立つという特徴があるためで、昔はせっけんとして利用されていました。
●保存方法
鮮度が落ちるのが非常に早いです。特にさやから出した豆は味も落ちるのが早いです。なるべく早く食べ、残った場合は、すぐにかためにゆでて保存袋に入れて冷凍してください。
だいこん【大根】
古くから日本人になじみの深い野菜の一つで、春の七草のひとつに「すずしろ」がありますが、これはだいこんのことです。沢山の種類があり、大きさや形も様々です。
ふく福ふぁーむでは、
・ミニだいこん(赤)
・ミニだいこん(紫)
・ミニだいこん(白)
・紅心だいこん
の4品種を作っています。
なるべく葉っぱも食べていただけるよう出来る限り葉っぱも一緒にお届けしたいと思っています。もちろん薬剤など一切使っていませんので安心してお召し上がりください。
●イタリア語で、rafano bianco giapponese(ラーファノ ビアンコ ジャッポネーセ)・英語で、Japanese white radish(ジャパニーズ ホワイト ラディッシュ)といいます。
●収穫時期 10月下旬~2月下旬
●食べ方
葉っぱは、炒め物や、細かく刻んでチャーハンにしたり、味噌汁の具にするとおいしく食べられます。ちりめんじゃことゴマを一緒にさっと炒めると、ふりかけとして美味しく食べられます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ジアスターゼという、でんぷん分解酵素が多く含まれており、でんぷんが分解され糖に変わります。消化を助け、胃酸過多・胃もたれ・胸やけなどに効果があります。
葉は緑葉色野菜になります。非常に栄養価が高く、β-カロテンを多く含み、ビタミンCやE、カリウム、カルシウムも多く含んでいます。
●保存方法
葉付きの場合は、葉の部分から水分が失われるので、付け根近くから葉を切り落とし、根の部分と分けて保存します。本体は、ラップでくるむか、濡れた新聞紙で包んで保存袋に入れ野菜室に入れてください。
●見分け方・選び方
だいこんは、土の中で回転しながら育ち、その回転が多いほど辛い大根となり、少ないほど甘みがあります。表皮の毛穴を見ると回転しているものほど、らせん状になっています。また、葉に近い上の部分ほど甘く、先端に近づくにつれて苦みが増してきます。
赤たまねぎ【赤玉葱】
目や鼻に刺激を与える成分は、「硫化アリル」といいます。この硫化アリルはさまざまな効能が知られています。しかし、水溶性のため生で食べるとき水にさらしますが、長くさらし過ぎると硫化アリルが流失してしまいますので注意してください。
切った後、空気に触れると成分が増えます。調理前、少し置いておくとよいです。
●イタリア語で、cipolla rossa(チポッラ ロッサ)・英語で、red onion(レッド オニオン)・フランス語で、oignon rouge(オニョン ルージュ)といいます。
●収穫時期 5月下旬~1月下旬
●栄養素や効能と食べ合わせ
含まれるポリフェノール(アリシン)には血液をサラサラにする作用があります。カリウムも豊富に含んでいます。赤たまねぎの、赤色はアントシアニンで優れた抗酸化作用を持っています。
消化液の分泌を促し、新陳代謝を盛んにする働きや、血をサラサラにする働きもあります。高血圧や糖尿病などに高い効果があると言われています。また、ビタミンB1と結合しやすく、ビタミンB1の吸収を促す働きもあります。
辛みと香り、涙を出させている成分は主に硫化アリルで、非常に揮発性が高く加熱することで別の物質に変化します。また、水にも溶けだし、肉や魚の臭いを消す働きもあります。
チーマ・ディ・ラーパ『イタリア野菜』
日本の菜の花にたいへんよく似たイタリア野菜です。ほろ苦さ・少しの辛味・ほんのり甘みがあり、ナッツに似た風味があります。
●イタリア語で、cima di rapa(チーマ ディ ラーパ)・英語で、turnip tops(ターニップ トップ)といいます。
●収穫時期 11月中旬~2月下旬
●食べ方
基本的には、炒め物・お浸し・和え物など日本の菜の花と同じ調理法・料理に使えます。ゆでると柔らかさと甘味が増し、日本の菜の花に近い味と食感になります。パスタ、リゾット、サラダ、グラタン、煮込み、ちらし寿司の具なども美味しいです!イタリアでのチーマ・ディ・ラーパの代表的な料理は、南イタリアのプーリア州の「オレキエッテ」という小さな耳型のパスタと組合せたものが有名で、味付けもにんにく・アンチョビ・オリーブオイルにチーズを加えたシンプルなものですがたいへん美味しいです。カンパーニア州ナポリ近辺では、たっぷりのオリーブオイルで蒸し煮にしたものとサルシッチャというイタリアのソーセージと一緒に食べるのが一般的だそうです!
●栄養素や効能と食べ合わせ
カロテンを豊富に含んでいます。カリウム、カルシウムをはじめ、マグネシウムやりん、鉄なども豊富に含んでいます。
●保存方法
鮮度が落ちるのが速いのでなるべく早く食べてください。
保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んで保存袋やポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。出来れば立てた状態で入れておく方が日持ちします。
イタリアなす『イタリア野菜』
イタリアなすにもたくさんの種類がありますが、ふく福ふぁーむでは、「ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ」という、イタリアのフィレンチェ発祥の古くから伝わる品種(固定種)を栽培しています。ヘタの色が通常のイタリアなすとは違い、紫色をしているのが特徴です。
フィレンツェは、イタリアのトスカーナ州の都市の名前で、ルネサンスの頃の建築が残り、街全体が「屋根のない美術館」といわれる観光地としても名高い都市です。
そのフィレンツェの名前がそのまま品種名になっているくらいイタリアではたいへん人気のあるなすで、「世界で一番おいしいなす」と言われたりします。形・大きさはまちまちで、大きいものは直径15cmくらいにもなり、表面にひだがあるものもありますが風味は変わりません。丸い米なすとも日本のなすとも、少し違った食感で日本のなすより少し水分が少なく、肉質はしっかりしていて、すごくきめが細かいです。
●イタリア語で、melanzana(メランザーナ)・英語で、eggplant(エッグプラント)といいます。
●収穫時期 6月下旬~8月中旬・9月下旬~10月下旬
●食べ方
加熱すると、とろ~りとろ~りとクリーミーな食感になります。
普通のなすと同様に調理していただいても大丈夫、美味しいです。
ミニとまと・イタリアンパプリカ・ズッキーニなど夏野菜と一緒に煮込んだカポナータ、とっても美味しいです。栄養も満点です!
オリーブオイルとの相性が良くフリットや、ステーキとして厚めに切ってオリーブオイルと塩こしょうでソテーするだけでもとろ~りと濃厚な味わいでとっても美味しいです。にんにくを加えるともっと美味しくなります。バジルの葉を載せると風味が増してより美味しいです。
パスタ、ラザニア、グラタン、ラタトゥイユなどにも最適です。
・カポナータ
野菜の煮込み料理で、イタリアのシチリア島発祥です。材料は、玉ねぎやピーマン、ナス、パプリカなどが使われ、オリーブを加えるものも多く見られます。
すべての材料を一度に炒めるのではなく、別に素揚げしたナスやパプリカなどを後から加えて煮込むものもあります。
・ラタトゥイユ
野菜の煮込み料理で、南フランス発祥です。フランス語の「トゥイエ」には「混ぜる」という意味があり、かき混ぜながら煮込む料理という意味です。
玉ねぎやピーマン、ナスなどの野菜をオリーブオイルで炒め、トマトやハーブなどと一緒に煮込むのが基本です。味付けはシンプルに塩こしょうだけのものが多く、煮込みを冷たくして食べることもあります。
●栄養素や効能と食べ合わせ
紫色はナスニンと呼ばれるアントシアン系の色素で、強い抗酸化力があります。その他の栄養素はそれほど多くないです。
にんじん【人参】
緑黄色野菜の代表で、野菜の中でもダントツ!非常にたくさんのβ-カロテンを含んでいます。栄養価が高く、ビタミンB2、C、葉酸、食物繊維なども多く含まれます。あらゆる料理で重宝される野菜で、彩りの点でも欠かせない野菜です。初夏と冬の、年2回収穫できます。
ふく福ふぁーむでは、なるべく葉っぱも食べていただけるよう出来る限り葉っぱも一緒にお届けしたいと思っています。もちろん薬剤など一切使っていませんので安心してお召し上がりください。
●イタリア語で、carota(キャローテ)・英語で、carrot(キャロット)といいます。
●収穫時期 6月上旬~7月下旬・11月下旬~3月上旬
●食べ方(実)
β-カロテンは脂溶性なので、油との相性がよく、揚げ物や油炒め、バターソテーなど、共に摂取することで吸収率が良くなります。 また、皮にもたくさんの栄養が含まれていますので、むかずに食べるようにしてください。もちろん無農薬で栽培されたものが安心です。
しかし、にんじんには、ビタミンCを壊す酵素が含まれるため、ビタミンCを含む野菜と一緒に使う場合は、熱を加えるか酢を使うかで調理してください。
●食べ方(葉)
葉っぱにも、たくさんのカロテン、ビタミンEが含まれ栄養満点です。捨てずに工夫して食べるようにしてください。もちろん無農薬で栽培されたものが安心です。味噌汁の具、玉ねぎとのポタージュスープ、ベーコン炒め、胡麻和え、ナムル、かき揚げ、ジェノベーゼソース、ツナとの和え物、おかか炒め、ふりかけ などでどうぞ!
●保存方法
葉はすぐに切ってください。栄養や水分が葉に取られてしまいます。
湿気や水分は良くないので、水分を拭きとって乾いたキッチンペーパーや新聞紙に包んで保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存してください。
冷凍保存する場合は、輪切りにしてサッとゆで冷めたら水分を拭きとって保存袋に入れて冷凍してください。煮物などにはそのまま、自然解凍すればサラダにも使えます。
●見分け方
表面をよく見ると横向きに小さい白い筋がたくさんあり、そこから細い根が生えています。この筋が一定の間隔だとおいしいと言われています。この筋が一定でないものは、日照時間が少ない、農薬を与えすぎたりなど、十分に栄養が行き渡らず、味が良くない場合が多いです。また、葉の生え際(付け根)部分がなるべく細いものが、芯も細くやわらかで美味しいです。上部の表皮が緑色のものは、生育の途中で日焼けしたもので味が落ちます。
にんにく【大蒜・葫】
にんにくは健康に良いというのは古くから言われています。健康に生活をするためには免疫力を上げることが大切ですが、にんにくには疲労回復効果の高い成分や免疫力を上げる助けをする成分がたくさん含まれています。
1980年にアメリカ国立がん研究所が、「野菜や果物などを中心とした食事には、がんの予防に効果があるらしい」という報告をしました。そして、1990年に「デザイナーフーズ計画」を発表しました。膨大な調査から、がん予防に効果があると考えられる約40種類の食品を、効果が期待できる順に上からピラミッド型に並べた「デザイナーフーズ・ピラミッド」を提示しました。その頂点が、”にんにく”です。その中から「1日5皿分以上の野菜と、200gの果物を食べよう」という“5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動”を展開しました。
●イタリア語で、aglio(アッリオ)・英語で、garlic(ガーリック)といいます。
●収穫時期 採れたて生にんにく 5月下旬~6月上旬
生にんにく 6月上旬~9月上旬
熟成黒にんにく 7月上旬~6月下旬
●食べ方
にんにくは、5月下旬~6月上旬に収穫します。この収穫したてのにんにくは切ると水分がじゅわ~っと出てきます。通常の乾燥したにんにくには無い、この短い期間にしか味わえない新鮮さと風味です。ぜひ味わっていただきたいです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
特有のにおいは硫化アリルの一種でアリシンという物質です。ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。また、免疫力を高め、がんの予防にも効果があると言われています。更に、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも効果的とされています。強い殺菌作用があり、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられています。
また、スコルニジンには新陳代謝を促し、疲労回復効果があるとされる他、末梢血管拡張作用により血のめぐりをよくする働きがあり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも効果が期待できます。
しかし、にんにくは成分が強すぎるため摂り過ぎると胃腸に負担がかかる事もあります。特に生にんにくの食べすぎには注意しましょう!
葉にんにく【大蒜・葫】
葉にんにくは、にんにくになる(5月下旬)成長途中の柔らかい若い葉っぱを収穫したものです。にんにくの芽より柔らかいです。柔らかく、良い風味があり、いろいろな料理に使え栄養価が高いです。香りがおだやかであとに残りません。にんにくが苦手な方でも食べられると思います。また、にんにくは本体は、糖度が高いのですが、強烈な匂いや辛みが先立ってあまり感じることができませんが、野菜の中では高い部類に入ります。葉にんにくはこの匂いや辛みが、にんにく本体より少ないので甘さを感じることができます。
●イタリア語で、aglio(アッリオ)・英語で、garlic(ガーリック)といいます。
●収穫時期 12月下旬~2月下旬
●食べ方
にらの様に、卵とじ、鍋物や炒め物など色々使えます。
炒め物との相性も抜群です。麻婆豆腐、チャーハン、餃子などにらの代わりに使ってみてください。回鍋肉(ホイコウロウ)に入れる野菜と言えば「キャベツ」を思い浮かべますが、本場の中国四川では「葉にんにく」を使います。
高知県では、鍋やすき焼きに入れるのが一般的です。ぬた、刺身にかけて食べるそうです。炊き込みご飯に入れると何とも言えない良い香りと味がします。
●栄養素や効能と食べ合わせ
緑黄色野菜に分類され、にんにくと同様に栄養価が非常に高いです。にんにく本体同様、ビタミンB1の吸収を助けて、疲労回復に効果があると言われている独特のにおいのもと「アリシン」が含まれていますが、にんにくよりもアリシンが少ないため、においもやわらかく食べやすいです。他に食物繊維、ビタミンB2、C、E、βーカロテン、ポリフェノールなどが多く含まれています。
にんにくの芽【大蒜・葫】
にんにくの芽は、実際は芽ではなく、花を付けるため伸びる花茎という部分です。春に花茎を伸ばしますが、花をつけると栄養を取られ、球根(鱗茎)が小さくなってしまいますので、花を咲かせないように刈り取ります。この花茎の部分が一般に売られている「にんにくの芽」と呼ばれているものです。
●イタリア語で、aglio(アッリオ)・英語で、garlic(ガーリック)といいます。
●収穫時期 4月下旬
●食べ方
肉や野菜との炒め物が主で、にんにくの風味と独特の食感でたいへん美味しいです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
緑黄色野菜に分類され、にんにくと同様に栄養価が非常に高いです。にんにく本体同様、ビタミンB1の吸収を助けて、疲労回復に効果があると言われている独特のにおいのもと「アリシン」が含まれていますが、にんにくよりもアリシンが少ないため、においもやわらかく食べやすいです。アリシンは少なめですが、他に食物繊維、ビタミンC、カロテンなどが多く含まれています。
のらぼう菜
菜の花によく似た野菜ですが、菜の花よりも苦味やエグみが少なく甘みもあるため、とても食べやすいです。江戸時代に幕府が「ジャバ菜」という名前で種を配布して栽培を奨励していたことで、飢饉(ききん)のとき、たくさんの命が救われたといわれています。
●収穫時期 3月中旬~4月下旬
●食べ方
パスタ、おひたし、胡麻和え、マヨネーズ和え、油との相性がよいのでバター炒めや肉炒めも美味しいです。味噌汁の具、軽くゆでてサラダにも使えます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
カロテン、ビタミンC(小松菜の2倍近い量)、鉄分、食物繊維を豊富に含んでいます。
ハーブ バジル【目箒】『イタリア野菜』
日本名は、目箒(めぼうき)です。さまざまな品種がありますが、スイートバジルは、とまととにんにくとの相性が抜群に良く、イタリア料理には欠かせないハーブです。めぼうきの由来はバジルの種にあります。種は水を含むと表面がゼラチン質で覆われ、プルプルした状態になります。昔は、この状態にした種で目に入ったゴミを洗ったそうで、そこからめぼうきという名前が付けられたそうです。
ふく福ふぁーむでは、
・「スイートバジル」
・「小葉のブッシュバジル」
・「レッドバジル」
・「ホーリーバジル」
の4品種を作っています。
●イタリア語で、basilico(バジリコ)・英語で、basil(バジル)といいます。
●収穫時期 6月中旬~9月下旬
●食べ方
よく知られているものでは、ジェノベーゼソースがあります。イタリアのジェノバで生まれたソースで、バジル・にんにく・松の実・チーズ・オリーブオイルをミキサーにかけて作ったソースです。鮮やかなグリーンで香り豊かなソースです。パスタや魚料理などに用いられます。また、フランスでもピストーという名前で魚料理や野菜を使った前菜などに良く使われます。南フランスのプロバンス地方で生まれたもので、同じようにバジル・にんにく・オリーブオイルをミキサーにかけたものです。薬味として添えたり、のばしてソースとして使います。
とまとと相性が非常によく、簡単なものでは、カプレーゼ(とまととモッツアレラチーズを交互に重ね、バジルをあしらった前菜)、ケッカ(とまととバジルにオリーブオイルをからめただけ)があります。ケッカは、ブルスケッタや冷製パスタ、サラダなどに使います。ピッツア・マルゲリータはトマトソースにモッツアレラチーズ、トッピングはバジルだけです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
含まれる、リナロールなどの香り精油成分には鎮静作用と強壮作用があり、気持ちを鎮め、リラックスさせてくれる働きがあります。精油成分には胃腸の働きを良くする効果があります。カロテン、ビタミンE、K、カルシウム、カリウム、鉄を豊富に含み栄養価が非常に高いです。とまとやにんにくと一緒に調理すれば、とまとのリコピン、にんにくの抗酸化力も加わり、より幅広く強い効果が期待できます。
●保存方法
乾燥させると風味が落ちるので、コップに水を入れてさしておいて生を使うのが一番です。オリーブオイルに、切ったバジルとにんにく、唐辛子を入れ、香りと味を移したバジルオイルにすれば、いろいろな料理に使えます。冷蔵は低温障害で黒ずむことがあります。
ハーブ ホーリーバジル【神目箒】
日本名は、神目箒(かみめぼうき)です。タイでは「ガパオ」と呼ばれ、それを使ったガパオライスは日本でもよく知られています。インドでは、トゥルシーと呼ばれ、伝統医学アーユルヴェーダでは、その薬効で「不老不死の霊薬」とされています。
葉、茎、花のすべてを食用や薬用として利用します。スイートバジルよりも香りが強く、スパイシーな感じがします。古くから「万能のハーブ」と呼ばれ、たくさんの薬効があり、お茶として飲めば、手軽に薬効を得ることができます。クセがなくて飲みやすいです。
●収穫時期 6月下旬~10月初旬
●食べ方
ハーブティー、ガパオライス(バジル炒めご飯)、卵焼き、ハンバーグ、肉の煮込み、など。エスニックなイメージが強いですが、西洋料理などにもバジルと同じように使うことができ、鶏肉や豚肉を炒める料理に加えることで肉の臭みを押さえさっぱりとした風味にすることができます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
芳香成分の一つであるオイゲノールが多く含まれ、免疫力を高める作用や抗菌、抗ウイルス作用、鎮痛作用などたくさんの効果があるとされ、リラックス効果も期待できます。
ビーツ【火焔菜】
ほうれん草やスイスチャードと同じ仲間の野菜で、「テーブルビート」とも呼ばれます。砂糖の原料になるビート「てんさい(砂糖大根)」の仲間でもあります。特有の甘みと香りがあり、加熱するとカブのようなやわらかな食感が楽しめ、ロシア料理の「ボルシチ」にも利用され、欧米では一般的な野菜です。また、特有の土臭さがありますが、これはゲオスミンという物質によるものです。
ふく福ふぁーむでは、ロリポップキャンディーのような赤白の縞模様、黄、赤の3品種を栽培しています。初夏と冬の、年2回収穫できます。
●イタリア語で、bietola(ビエトラ)・英語で、beet(ビーツ)といいます。
●収穫時期 6月中旬~7月中旬・11月下旬~1月中旬
●食べ方
煮込み、サラダ、酢漬け、スープ、バター炒め、ドレッシング、ソースなどです。そのままではかたいので、下ゆでするのが一般的で、皮付きのまま丸ごと鍋に入れて30分ほど茹で、皮をむいて調理します。茹でる時に酢を少し加えると色がきれいに残ります。また、茹でる代わりに、アルミホイルで包んでオーブンで50分ほど焼くとホクホクとした食感になり美味しいです。茹でたら皮をむいてカットし、ボルシチやシチューなどの煮込み料理、サラダ、炒め物などに調理します。ポタージュなどスープ、ドレッシング、ソースにするときれいなピンク色や黄色になります。酢漬けやサラダなどの場合は、歯ごたえを残すため少しかために茹でます。生のまま薄くスライスしてサラダも美味しいです。
また、葉付きの場合は葉も必ず食べましょう。本体をはるかに超える栄養素を含みます。お浸しや炒め物、パスタなどほうれん草のように利用できます。葉を刻み、少量のニンニクとオリーブオイルで炒めれば、あっという間においしい副菜の出来上がりです。下処理の方法は、ごく一般的なやり方だと茹でて水にさらす方法がありますが、これだとビーツ特有の色素や栄養が溶け出してしまうため、”蒸す”という方法がおすすめです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
“スーパーフード”、“食べる輸血”と言われるほど栄養素が豊富です。ビーツの赤い色は、アントシアニンではなく、赤紫色を発色する「ベタシアニン」と黄色を発色する「ベタキサンチン」によるもので、この2つの色素は総称して「ベタライン色素」と呼ばれており、2つの色素のバランスで、赤や黄色になります。このベタライン色素は高い抗酸化作用を持っています。また、カリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルやナイアシン、パントテン酸などのビタミンB類、食物繊維などが含まれるほか、ベタインなどほかの作物にはなかなか無い成分が含まれています。
ベタインは、肝臓へ脂肪が沈着するのを防ぎ脂肪の排出を促進する作用、糖が小腸から吸収されるのを防ぎ、血糖値の急激な上昇を抑える働きやコレステロール値の上昇を抑制する働きもあることから、糖尿病や動脈硬化の予防に効果があると言われています。
・ビーツの葉
葉や茎には、本体よりもはるかに高い割合の栄養素が含まれています。特にビタミンA、Kは、葉と茎のみに含まれます。ビタミンCに関しては、1日の推奨摂取量の約3分の1を満たします。
ピーマン【甘唐辛子】
露地栽培での旬の時期は、6月~10月頃です。
ピーマンと言えば、グリーンのピーマンを思い浮かべますが、パプリカもカラーピーマンやジャンボピーマンも同じグループで「ナス科のトウガラシ属」です。唐辛子に分類される鷹の爪やハラペーニョなどは辛みがありますが、パプリカとピーマンはトウガラシ属の中でも辛みのない種類になります。
しかし、どこからがパプリカでどこまでがピーマンなのか分かりませんが、実際にはその境界は無いのと同じですが、大きく丸みがあり肉厚なのがパプリカ、小さめで細長い形がピーマン、と呼んでいます。パプリカとピーマンの栄養素は似ていますが、パプリカの方がピーマンよりもビタミンCとβ-カロテンを多く含んでいます。また、パプリカでも赤いパプリカより黄色いパプリカのほうがビタミンCは多く含まれています。
ピーマンは完熟すると赤くなりますが、ピーマンが完熟してもパプリカと呼びません。完熟した赤いピーマンや、完熟前のオレンジ色などのカラフルなピーマンは「カラーピーマン」と呼ばれます。
●イタリア語で、pepe verde(ペーぺ ヴェルデ)・英語で、sweet pepper(スウィート ペッパー)といいます。
●収穫時期 6月中旬~11月中旬
●食べ方
ピーマンの青臭さを抑えるには、横切りではなく縦切りにカットするのがおススメです。におい成分を含む細胞は縦に並んでいて、細胞が傷つけられるとにおいが発生するので、気になる人は傷つく細胞が少なくてすむ縦切りにするといいです。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンC、β-カロテンを多く含んでたいへん栄養価が高い野菜です。特に赤ピーマンは、β-カロテンの量が緑ピーマンの倍以上あり、造血作用のある葉酸も多く含まれています。赤ピーマンに含まれるカプサンチンという色素成分には強い抗酸化作用があります。ピーマン特有の苦さは、含まれるポリフェノールの一種「クエルシトリン」に、ピーマン特有の臭いが加わって感じます。その「クエルシトリン」には高血圧抑制などの効果があります。
●見分け方
ヘタが6角形のものを選んでください。通常ピーマンのヘタは5角形なのですが、ヘタの数は、良い状態で育つと増える傾向にあり、ヘタが多いということは、栄養をたっぷり含んでいるあかしです。6角形のヘタを持つピーマンは比較的糖度が高く、苦味を感じにくいです。
ほうれんそう【法蓮草】
アメリカやヨーロッパなど世界各地で食用とされている野菜で、ポパイのホウレンソウの缶詰でも有名です。ビタミン、ミネラルなどをたくさん含み、非常に栄養価が高い緑黄色野菜です。東洋種は、葉の切れ込みが深くとがった形をしていてアクが少なく、お浸しにしても美味しいです。西洋種は、葉は切れ込みがなく丸みを帯びていて少し厚みがありますが、少しあくが強いのでソテーなどに向いています。市場に出回っているもののほとんどは、東洋と西洋の交雑種で、両方のいいところを残しています。
●イタリア語で、spinaci(スピナーチ)・英語で、spinach(スピナッチ)・フランス語で、épinard(エピナール)といいます。
●収穫時期 10月下旬~
●食べ方
クリームソースパスタ、グラタン、シチュー、キッシュ、肉料理の付け合わせ などいろいろな料理に利用できます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
べータカロテンもたくさん含み、赤い根の部分にはマンガンが含まれ、骨の形成などに役立ちます。旬は冬です。旬に食べる方がビタミンCをたくさんとることができます。
●保存方法
乾燥に弱いので濡れた新聞紙などでくるみ、保存袋に入れて野菜室で保存します。
寒締めほうれんそう【法蓮草】
濃い緑色の縮れた葉、少し普通のほうれんそうと姿が違います!寒い時期にあえて寒さにあてて栽培します。見た目と違って甘くてえぐみが少ないです。これは、寒さにあたることで作物自身が凍結を防ごうと葉をちぢめ、体内の糖分が凝縮されるためです。寒さが厳しければ厳しいほど甘みは増し、糖度がフルーツなみに10度を超えることもあります。厚みのある葉は硬そうに見えますが柔らかです。寒じめほうれんそうなら、えぐみを感じずに食べられると思います。
ふく福ふぁーむでは、イタリアの固定種の「メルロネロ」、日本の品種の「寒味」を寒じめ栽培しています。
●イタリア語で、spinaci(スピナーチ)・英語で、spinach(スピナッチ)・フランス語で、épinard(エピナール)といいます。
●収穫時期 12月初旬~
●栄養素や効能と食べ合わせ
抗酸化作用のあるβカロテンを豊富に含み、赤い根の部分にはマンガンが含まれており、たくさん含まれているカルシウムやマグネシウムと共に、骨の形成や健康維持に役立ちます。
●食べ方
普通のほうれんそう同じですが、バターやチーズと相性がいいので、バター炒めやキッシュなどもおすすめです。
食用ほおずき【食用鬼灯】
豊富な栄養成分からスーパーフードのひとつとされ、「アンチエイジングの女王」と称されることもあります。
古くからヨーロッパなどでは食用として栽培され食べられていました。見た目は観賞用のほおずきとそっくりですが、観賞用のほおずきは実が赤色で食べると苦く、毒性があります。食用ほおずきは、実の色が山吹色やオレンジ色で、食べると何とも言えない独特で濃厚な甘酸っぱさがあり、まるでフルーツのようでたいへん美味しいです。
糖度は13~14度です。
ふく福ふぁーむでは、「ゴールデンベリー」いう品種を栽培しています。
●イタリア語で、Physalis edulis(サイサリス エジュリス)・英語で、ground cherry(グラウンド・チェリー)といいます。
●収穫時期 7月下旬~10月中旬
●食べ方
ガクの中にオレンジ色の実が入っているので、その実を生食します。実の皮は全く気にならないくらい薄いです。ガクを付けたままデザートやメイン料理の付け合わせに添えると、とても綺麗で雰囲気があります。ピューレ状にしてゼリーやムース、アイスクリームなどに使えます。ジャムにしても美味しいです。加熱しすぎると香りが逃げてしまいます。また、デザートとしてだけでなく、サラダに散らしても綺麗で美味しく、肉料理などの付け合わせとしても抜群です。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミンA、C、鉄分、カルシウム、マグネシウム、カリウム、イノシトールが豊富に含まれています。特に生活習慣病予防や脳の活性化など、さまざまな効果があるといわれるイノシトールの含有量が多いことでスーパーフードとしても注目されています。また、食用ほおずきの香りには、幸せな気分になるといわれる「ピーチアルデヒド」という香気成分が含まれています。このイノシトールは、コレステロール値を減らす働きがあるといわれています。
ミニとまと【蕃茄】
原産地はアンデスの高地です。品種は、世界中には数えきれないくらい何千種類とあります。一年中出回っていますが、日本での露地栽培は6月~10月ですが、生まれ故郷の気候と正反対の日本の高温多湿の夏の気候に向いていない為、真夏のとまとは味的には一番良い状態とは言えないです。味的に最も旬と言えるのは、春から初夏の時期と秋です。この時期、比較的ゆっくり熟すことにより、日光をたくさん浴び、比較的乾燥した気候の中で糖度が上がり、栄養価も最も高くなります。
ふく福ふぁーむでは、調理向き・生食向きの両方のミニとまとを作っています。
調理向きの品種は、”シシリアンルージュ”です。調理向きと言っていますが生食でも充分美味しいです。大玉トマトに比べて機能性成分リコピンが約8倍、旨み成分グルタミン酸が約3倍、コラーゲンの主成分プロリンが約6倍も多く含まれています。ぜひ加熱して食べてみてください。塩とオリーブオイルで炒めるだけでコクがあり美味しいです。生食向きのミニトマトは、オレンジ色の”ピッコラカナリア”です。生食向きと言っていますが加熱調理しても、もちろん美味しいです。
●イタリア語で、pomodoro(ポモドーロ)・英語で、tomato(トマト)・フランス語で、tomate(トマートゥ)といいます。
●収穫時期 6月下旬~8月下旬
●食べ方
ガーリックソテー、パスタ、ブルスケッタ、カレー、シチュー、スープ、美肌鍋、揚げとまと、串焼き、とまと美肌ご飯、ピッツァ、リゾット、マリネ、ジェラート、コンポート、ジャム、スムージー、ジュース などなど。バジル、にんにくとの相性が抜群にいいです!
●栄養素や効能と食べ合わせ
とまとの赤い色の元はリコピンといわれる色素で、カロテンの一種ですが、β-カロテンとは違い、ビタミンAには変化しません。しかし、リコピンそのものが活性酸素を減らす働きがあり、それも、β-カロテンやビタミンEの何倍もの効果があるそうです。
また、ミニとまとは普通の大きさのトマトに比べて、赤い色素のリコピン約2.5倍、β-カロテン・ビタミンCは約2倍、その他、カリウム・ビタミンE・クエン酸などを豊富に含んでいます。これらの栄養素の相互作用で強い抗酸化作用があります。リコピンを最も多く含むのは、赤色の品種です。
リーフレタス『イタリア野菜』 lattuga
結球しないレタスで、形・色、たくさんの種類があります。
リーフレタスは、緑黄色野菜です。結球する玉レタスに比べ、カロテンを約10倍含んでいます。年2回、初夏と冬に収穫できます。
ふく福ふぁーむでは、イタリアの品種で「ロロロッサ」、「バルバ・ディ・フラーティ」、「ビスシオロッサ」の3品種を作っています。
●収穫時期 5月中旬~6月下旬・10月下旬~1月上旬
●食べ方
サラダにする場合、包丁で切ると細胞が切断されて、切り口が茶色く変色します。これはレタスに含まれているポリフェノールが酸化するからです。手でちぎると、細胞があまり切断・破壊されず変色しにくいです。
ロメインレタス『イタリア野菜』lattuga romana
レタスには一般的な「玉レタス」から、結球しないロメインレタスやサニーレタス、サラダ菜などたくさんの種類があります。
ロメインレタスは、ギリシャのコス島が原産とされることから「コスレタス」ともいい葉が厚めでパリッとした食感が特徴です。葉が緑色のものが一般的ですが、赤紫色のレッドロメインレタスもあります。レタスはヘタの切り口から白い乳液が出ますが、レタスの学名「Lactuca sativa」のlacは「乳」という意味です。また、レタスの和名は「ちしゃ」といいますが、ちしゃは「乳草(ちさ)」から来ているといわれています。この白い液体は苦みを持つ「サポニン様物質」です。
ふく福ふぁーむでは、グリーン、レッド、斑入りの3種類を栽培しています。
●収穫時期 5月中旬~7月上旬・12月上旬~1月下旬
●食べ方
葉は厚めでパリッとした食感と、わずかに苦みがありますが、定番のシーザーサラダによく使われていて、パルメザンチーズやドレッシングとからめると美味しいです。また、葉が厚めなので加熱調理にも向いています。ベーコンや肉と炒めたり、マヨネーズ炒め、にんにく炒め、チャーハン、鍋の具、スープ、お浸し、しゃぶしゃぶ など、炒めても、焼いても、茹でても、蒸しても、生とは違った食感が楽しめ、たいへん美味しいです。
ロールキャベツのキャベツの代わりにも使えます。
●栄養素や効能と食べ合わせ
ビタミン類、β-カロテン、葉酸などの栄養素は、一般的な玉レタスの約2倍で、栄養価が高いです。切り口から出る、乳白色の液(サポニン様物質)は、食欲増進、肝臓、腎臓機能を高める働きがあるといわれています。